リフラブレイン 公演情報 MCR「リフラブレイン」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★

    あねおとうと
    ここでの評判がよさそうなので、ふらっと観劇。MCRの作品は前に一度だけ、新宿村という空き地のそばの会場で見たことがある。あのときはたしか小椋あずきと劇団あひるなんちゃらの黒岩三佳が出ていた。今回も印象としてはあのときとそれほど変わらない。
    作・演出・出演をこなす主宰の櫻井智也の才気が突出している。その意味では、劇団FICTIONの山下澄人に似ている。どちらも主宰が役者としても目立っていて、ワンマン色の濃い劇団だと思う。

    ネタバレBOX

    客席を二手に分けて、その中間が舞台になっていたが、こういう形を駅前劇場で見たのはたぶん初めてだ。
    ただ、演技スペースはかなり細長くなっているので、役者は横向きで演じることが多く、客席を向くことは比較的少なかったように思う。
    場内の壁に貼ってある座席の列の表示がA、C、D、Eとなっていて、B列が抜けていたのが謎だった。

    話の内容は両親に見捨てられた姉と弟の貧乏物語。ちょっと前に話題になった田村裕の「ホームレス中学生」を彷彿とさせる設定だった。あちらの主人公には姉と兄がいたが、こちらにはたくましい姉が登場する。演じる石澤美和は弟役の櫻井に引けを取らない堂々たる演技だった。

    人情劇というドラマの部分に対して、笑いの部分はかなりコントっぽかった。中川智明の演じる借金取りがやたらと人生哲学めいた台詞を吐くところでは、作者のナマの声が聞こえてくるようで、キャラクター的にはあまりリアリティが感じられなかった。

    この間、あひるなんちゃらの芝居に出ていた江見昭嘉は、ヨーロッパ企画の土佐和成に似た飄々とした雰囲気がある。


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    2009/11/03 23:00

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