十二月大歌舞伎 公演情報 松竹「十二月大歌舞伎」の観てきた!クチコミとコメント

  • 「出刃打お玉」を幕見で
    夜の部の「出刃打お玉」を幕見で見てきました。
    池波正太郎が尾上梅幸のために書き下ろした比較的新しい作品。

    気立てのいい出刃打ち名人、というヒロイン像に独特の魅力があるものの、芝居のはこびは●HKの某お江戸シットコムのようでちょっとダレがち。
    ただ演じている役者に眼を転じると、これが滅法おもしろい。
    後半、シワシワのお婆さんになってがに股で登場する題名役の菊五郎をはじめ、「白面の貴公子」とか「朧たけた姫君」といった常套句がおなじみの梅玉・時蔵にいたるまで、観る者をあっ!と驚かせる配役がなされています。
    とくに、中年男の醜さを過不足なしに演じつつも、ひとりきりになって沈思するシーンでは人間の尊厳すら感じさせる梅玉さんは印象に残りました。

    今月は結局この一幕のみの鑑賞となってしまいました。残念。

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    2006/12/29 04:20

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