満足度★★★★
不幸のどん底を笑い飛ばし、愛でる
「CoRich舞台芸術まつり!2009春」にてグランプリを受賞した『シド・アンドウ・ナンシー』に続き、駅前劇場で対面客席でした。どの席でも見やすいようにとの配慮を徹底されているようです(駅前劇場は比較的に天井が低いので)。上演時間は約1時間40分。
ある姉弟の最も多感な時期(10~20代)のさまざまな事件を、笑いをふんだんに交えながらも、シビアな視点から描く悲喜劇でした。相当なひねくれ者だと自認している私ですが、やはりMCRではかなり無防備に笑わせてもらえます。
舞台上で役者さんが大きな声を出して元気に動き回っていても、弱いからこそこぼれ出てしまう憎まれ口や、笑顔の下に隠れたSOSの悲鳴が伝わって来て、繊細に震える人間の感情を味わうことができました。
来年3月の次回公演について↓、出演者オーディションが行われます。応募〆切は11/30。
http://stage.corich.jp/stage_detail.php?stage_main_id=12681