期待度♪♪♪♪♪
親鸞聖人を扱った舞台といえば前進座の「法然と親鸞」を思い出す。私が観たのは2009年の全国巡演後の青山劇場での凱旋公演だったのだが、私の席は劇場の中央辺りだったにも関わらず、法然を演じた中村梅之助へのプロンプ(それも全ての台詞)の声がはっきり聞こえるのが気になって内容に集中できなかった。当時の梅之助は耳も相当悪かったのだろう。映画だと三國連太郎が製作・監督をも務めた「親鸞・白い道」が86年のカンヌ国際映画祭で審査員特別賞を受賞したのだった。
コロナ禍などで不安な日常だが、既成概念を打ち破り非常識を常識と考える力であり実行力の原動力となるいつの世も変わらない「人を愛する心」をこの作品で確かめたい。