センポ・スギハァラ2009 公演情報 劇団銅鑼「センポ・スギハァラ2009」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★★

    自分の涙腺の緩さに驚かされた
    これは人々の善意の連鎖の一つの話。
    単純な話だ。困っている人々がいて、助けられるのは自分だけ。
    人道的見地から、託された命のバトンを次に繋げました。と
    実話である、事実である、結末も知っている。
    だが知らなかった。通じる言語が無く、当時の戦争を背景とした世界事情。
    当時のさまざまな人々民族が、何を感じ・喜び・怒り・悲しんだのかを。
    知識として知っている物事に、
    役者が感情を込めて伝え託す情報量の凄さが理解できた。
    物語終盤、両目から涙が止まらなかった。
    (両目泣き腫らして、真っ赤になってしまいました。)
    目には見えないが、確かにあって感じられる。
    心や意志の強さ、やさしさが伝わってくる。よい芝居でした。
    私の中での1番の感動作です。

    ネタバレBOX

    オープニングのフラッシュライト風な逃亡シーンは、緊迫感よく出ていました。
    実際は杉原氏、子供も居て。もっと奥方も大変だったそうですね。
    パネル展示も、しっかり読ませてもらいました。
    ただ自分が生き延びるだけでなく、家族・民族を思う意思の連鎖。
    虚飾を廃した、純粋なる命への渇望。その原理に伴うシンプルな行動。
    当時の時代背景で、国賊・非国民と蔑まされる事の恐ろしさは、
    劇では強く演じられていませんでしたが、
    現代の凶悪連続殺人鬼等と呼ばれる事以上の恐ろしさが、
    あったハズだと思います。その覚悟を秘めた言動など。
    たんたんと積み上がってゆく事実の演技に感動が止まりませんでした。
    さすがに長期にわたる芝居ですね。笑いの配分やストーリーテラーの出し方
    バランスが、とても良いです。言語の違い・意思の疎通。見事な演出です。
    自分の正義・信念の貫き方が潔く。演じられた方の、うまさが際立ちました。
    大きな感動を下さり、ありがとうございました。

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    2009/10/25 20:30

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