満足度★★★★
時代の投影
入場し舞台・セットを観たときには、
「春琴」を意識してるのかと
いうような印象を受けました。
「春琴」に対しこれは何を魅せてくれるのかと
演劇自体への期待が
少なからず大きくなったわけですが
その期待分は応えてもらえた感じです。
描かれた時代には、言論の自由が無かったわけですが、
今のこの現代も似たようなものであると
メッセージに込められていたように受け取りました。
(TVキー局では、政治局が設置され言動監視がされてるとか)
当時は相手が国でしたが、今だと外圧団体なども加わるわけで。
それを思うと、幻想的宗教に走り、時代から目をそむけている
現代の左に対するアンチテーゼにも思えてなりません。
出来れば、これをもう少し小さめの劇場で観たかったですかね。