世の中と演劇する The three plays 公演情報 オフィスプロジェクトM「世の中と演劇する The three plays」の観てきた!クチコミとコメント

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    鑑賞日2022/07/29 (金) 14:00

    短編2本と中編1本の上演だが、3作品が有効にからみあって余韻を残す。非常に面白い試み。104分。
     冒頭、鈴木一功が犬の気ぐるみで登場しイントロを語る。その後も、各話の繋ぎとエンディングで語り、3話を繋げるという型式が面白い。(それぞれ4分,2分,2分,3分)
     まず『茶色の朝』(フランク パヴロフ作)。丸尾聡のほぼ一人芝居(21分)。茶色の猫以外は殺さなければならなくなった世界でシャルリーと「俺」が話す物語。こうなるだろうな、と予測はできるが、恐ろしい展開。
     続いて『23分間の奇跡』(ジェームス・クラベル)。松坂わかこのほぼ一人芝居。「新しい先生」(松坂)が語る学校の授業。これも予想できる恐ろしい結末に。
     最後が、これがやりたかった、と言う『明日のハナコ』。江花実里と斉藤沙紀によるアクション付きリーディングだが、ト書き等を大島寛史と丸尾聡も一緒に語る(45分)。いわずと知れた、福井県高校演劇で「なかったことにされかけた」戯曲で、結局いろいろな所で上演されていて、梅ヶ丘BOXでの公演も観てるが、緊急公演的だったものが、本作では丁寧に稽古したと見えて膨らみを感じた。
     3話とも、「恐ろしい」状況を描いて、全体でザワザワした感情を引き起こす。観てヨカッタ。

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    2022/07/30 13:49

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