abc♢赤坂ビーンズクラブ 公演情報 エヌオーフォー No.4「abc♢赤坂ビーンズクラブ」の観てきた!クチコミとコメント

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    子供の頃の夏祭りを連想させるような公演。色々な屋台が出店し、ワクワク ドキドキするような楽しみ、そして興奮があった。そしてクライマックスは、夜空に打ち上げられる豪快でキレイな花火。この公演も、コント、ショートドラマ、歌、楽器演奏そして圧巻のラスト ダンスと盛り沢山の出し物で魅力満載だ。

    出演者は10代から30歳までの女優10人。冒頭、前説を担当する1人が、楽屋裏で準備する他のメンバーに口上する”注意事項”の相談をするところから始まる。が、既にこの段階から面白可笑しい。何より驚いたのは、客席(自分の隣)に小・中学生集団がおり、しっかりこの場面を楽しんでいること。それだけ分かり易い内容であり、コント ネタということ。休憩時間なしでも飽きる様子はなく、ダンスなどは食い入るように見つめていた。
    (上演時間1時25分 途中休憩なし)

    ネタバレBOX

    セットは、周りがモールの幕壁、4つの白い箱馬が置かれただけの素舞台。出し物によって小道具を搬入搬出させるが、基本は10人の体現力で表現する。

    コントはネタの面白さで一瞬にして笑わせ、歌は聴かせる力が半端ない。演奏は動き回りながらクラリネットとアルトサックスを吹き奏でる。ほとんどの出し物が1人から5人程度の少数で演じ、その間に他のメンバーが次の出し物の準備をする。なにしろ数分程度の演目が次から次に演じられ、目先の変化に飽きない。場転換で暗転する都度、「赤坂ビーンズクラブ」の🎤アナウンス、さり気なく?宣伝しているような。

    やはり自分はショートドラマが気に入った。特にメイド喫茶と小演劇界を扱った題材は、短時間だが観応えがあった。
    まずメイド喫茶…30代の女性がメイド服を着て、面接と説明を受ける。この店は、巣鴨と築地/月島に店舗を構えており、客層は70歳以上が大半だという。提供する飲食は、コーヒーや紅茶よりは抹茶や煎茶、ケーキやスイーツ・デザートよりは饅頭や善哉といったもの。コンセプトはお年寄りに寄り添うこと。その名も「冥途(メイド)喫茶」らしい。面接を受けた女性は、親族の介護に後悔があるらしく…。
    次に小演劇界…もともとは同じ小劇団に所属していた女優2人。1人は退団し東京の事務所に所属した。そして帝劇の舞台に立ちたいというのが夢。もう1人は今だ小劇団に残りフリーで演劇活動を続けている。小劇団の舞台に退団した女優が出演することになるが、事務所マネージャーが小劇団なんか、そして売り出しに支障が、という態度に怒った2人が立場を越えて…。

    場面(出し物)転換の多さに伴って、衣装替えも素早く行っている。ダンス衣装から浴衣、パジャマ、スーツ、先にも記したメイド服等、様々で目を楽しませてくれる。
    照明の諧調、歌・生演奏も含めた音響、それら舞台技術も出し物に合わせて見事な調和を成していた。
    しかし何といっても出演者(女優10人)の表現力によって魅力的な舞台になっていることは間違いない。特にラストのダンスシーンは、振付そしてキレ・スピードなど申し分なく見事!
    次回公演も楽しみにしております。
    最後に招待ありがとうございました。

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    2022/07/17 15:15

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