満足度★★★★
「調理法」が鮮やか
いわゆる古典や名作と言われる作品をモチーフに、様々に料理してオリジナルストーリーに絡ませて見せるのが得意なここ、今回の題材はアンデルセン。
がしかし、単にアンデルセンの作品を絡ませるのではなく、アナザー・エンディングや後日譚なども劇中人物の創作として加えているのがさすが。こんな風に「調理法」が毎回違うのが見事。
見事と言えばネコたちの衣裳、耳と尻尾とベストが同じ柄の布で、それぞれ個性を出しているのもイイ。
また、
「この話では人は死なないって作者が言ってたよ」
「だってあの人、約束守らないじゃないか。締め切りだって守らないし」
なんてコトをその「作者」自身が書いているという楽屋落ち(それも三段構えだし)的なところも好きだなぁ。
あと、老いた先生のピンチをかつての教え子たちが救うというプロットなどから「某演劇集団」(特に名を秘す(笑))の全盛期(おっと失言!(爆))と通ずる雰囲気も感じる。