素晴らしい劇作でした。とにかく座付き作家・椎名泉水の本が図抜けて素晴らしかった。等身大の日常を描いた作家は多くあれど、社会の底辺というか、それもプロレタリアな意味でのそれでなく、知性も教養もない、頭が悪くて、これといったとりえもなくて、人が好いわけでもない。(むしろ無意識的な悪意に満ち満ちている。)そんな、とても小さな人間の日常を描かせたら、今、日本に彼女に比肩出来る書き手はなかなかいないんじゃないでしょうか。新しさとか、演劇的である、とか、そんなことはさておき、素晴らしい戯曲でした。
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2007/05/18 03:09
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