満足度★★★★★
面白うて やがて哀しき 恋愛譚
過去に観た2作が(大リーグボール級も含む)変化球だったのに対して今回はド真ん中の剛速球、吟ずれば(笑)「面白うて やがて哀しき 恋愛譚」、序盤は「え、まさかラブコメ!?」なほどに笑いも多く、がしかし、次第に恋愛特有の切な~い感覚が強くなり、身につまされてしまうという…。
裏切られてもまだ相手を信じる「まっすぐな」朔太郎には往年の自分自身を…すみません、ウソです(爆)「かくありたかった自分」を重ねて観ていたりもするから感情移入しすぎてまるで擬似体験、みたいな。
また、メイド喫茶のシーンなぞもともとユーモラスなのに、取材に行っている成島主宰の姿を想像したら、より頬が緩んでしまって…
(後で聞いた話では主宰のみならずキャストも一緒で、全員癒されたとのこと)
あと、映画音楽っぽい曲の使用(実際は映画音楽は1曲だけだそうで)や朔太郎が映研であるという設定もあり、全体的に「映画っぽいなぁ」と思っていたら、本作は映画のシナリオとして書かれていたものを舞台化したとのことで、あぁ、それが一番の原因か、なんてことも。
恋愛ドラマでありながら、劇団競泳水着とはまた趣を異にする1作、面白かったなぁ。