満足度★★★★★
松たか子凄し!ジェーン・エア波乱に満ちた純愛物語.ケアード演出は日本にぴったり.次はいよいよレミゼだ!
やっぱり生演奏のミュージカルはいいです。
まず、舞台上、左右にも観客席があるのが目に入ります。
舞台の奥には大きな木があって、シンプルで美しい風景が作らていて、とても奥行きがあります。
オーケストラ・ピットは舞台奥下にあり、舞台上の席からしか見えないのが少し残念ですが、その分手前まで舞台がせり出している感じで、俳優さんたちが間近に感じます。
生まれてすぐ両親を失ったジェーン・エアの波乱に満ちた純愛物語。
身分差別など時代背景が、多分にキリスト教が色濃く反映されている話です。
松たか子の歌はうまく、また心の揺れ動く様子の演技も良かったです。
主人公は、原作では「美しくない」ことになっていて、セリフにも「美しくない」とあるのですが、松さんが演じるとやはり美しく、その矛盾?は気になります。
しかし、パンフでは作者自身が「自分を美しくはないと思い込んでいた」というくだりがあり、そのせいだと勝手に納得しました。
そして、10歳のジェーンと教え子アデールの女の子の子役2人が、また上手い。
(特に後者)
芝居全体の雰囲気を大きく変えていて、非常に重要な役回りだと思いました。
なお、本作も「レミゼ」のケアードの演出によるもの。
リニューアル版としての初演ということですが、ケアードは本当に日本風にあっていると思います。
さて、いよいよ今度は「レミゼ」です!