満足度★★★★
単なるコメディではない独特の面白さ
「ヴァンパイアウィルス」によりヴァンパイア化した人々を隔離する一般人禁制の山寺で何やら不穏な動きがあるとの情報により、機関のエージェント2人が潜入捜査をすることになるが、奪われた金を探すヤクザ、観光客、占い師、学生なども現れ、成り行き上全員の宿泊を許さざるを得なくなり…という状況から始まる物語。
ヴァンパイア化といってもいわゆる「吸血鬼」のようなモンスターではなくほとんど一般人と変わらないのでホラーとは無縁で、むしろ全体はコミカル。
しかし「不穏な動き」をめぐるサスペンスから殺陣・アクションにダンス(題材が題材だけにMJトリビュートもあり)まで取り揃え、それらをバランス良く配合することによって、単なるコメディではない独特の面白さを出しているのがイイ。
また、穴吹一郎は登場シーンを筆頭としたコミカルな味やラストでの全体のまとめ方などさすが。