満足度★★★★
四大悲劇リミックス
タイトルおよびチラシ等の説明から概略はわかっていたので、当日パンフの人物相関図を見てニヤリ。沙翁の四大悲劇の主要人物をうまく組み合わせて1つにまとめているんだもの。
当然本編もそれら4作を再構築…というよりはリミックスしてつないでおり、しかも三女デリアは父である王から放逐されるし、オジェロの妻は不貞をはたらいているし、羽村は王である父を殺した男に復讐するし、予言通りに王となった真久部はまさかそんなことが起こることはない(「森が動く」ではないが)と思われた予言が当たって王座を追われるし、と各作品のポイントはシッカリ押さえているという。
そんなワケで四大悲劇を知っていればいるだけ楽しめるシカケ。
今まで観た塩塚晃平作品はどうも苦手だったけれど、これはむしろ好み。
ただ、登場人物の名前が日本人風の漢字のもの(真久部、羽村、伴など)と洋風の仮名書きのもの(オジェロ、デリア、リルなど)が混在だったのは惜しい。どちらかに(漢字の方が面白いだろうな)統一すれば良かったのに。
あと、チラシあった近松はいずこへ? せっかく主要4作品をwikipediaで予習して行ったのに…(笑)