「極み唄」 公演情報 LIVES(ライヴズ)「「極み唄」」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    そこに「人」がいる
    短編集の楽しさは、それぞれ短時間で観客をいかに物語の世界観に取り込むかということなのだが、どれもほんのわずかの間に、連れていかれた。
    舞台の上に照明が点いたとたんにニヤニヤしてしまったり。

    短編のつなぎも意外と(笑)スマートだった。

    ネタバレBOX

    とにかくうまい。誰もが「いかにもいそうな人」になって、舞台に現れる。
    「いかにもいそうな人」と言っても、明らかに「そんな人いないよ」という人も中にはいるのだが(無口なのに15年もやっているホストとか)、やっぱり舞台の上で観ると「いかにもいそうな人」になっているのが素晴らしいと思う。

    つまり、舞台の上にきちんと「人」がいる。いろいろなことを考えたり、悩んだり、うれしがったり、悲しんだりを繰り返しながら、毎日生活をしている「人」がいると感じられるのだ。・・・それはちょっと言い過ぎかもしれないけれど(笑)。

    そんな人たちが笑わせてくれる。笑わせると言っても、しょーもないギャグとか、笑いを取るためだけに変なことを無理して言って笑わせるのではなく、実際の生活の中でもあるような、本人たちは普通に話していても、端から見たらおかしいということをきちんと押さえた上で、笑わせるてくれるというのがいい。

    どんなキャラクターでも、ストーリーでも嫌な感じにさせないところは、ある意味品がいいとも言える。

    ラストの短編に、前のキャラクターがうまい具合に姿を見せるあたりもいい感じ。

    人の生きて行くときの、おかしさと哀しみは紙一重かもしれない。

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    2009/09/21 03:26

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