わりと自由 公演情報 早稲田大学演劇倶楽部「わりと自由」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    それぞれの個性を光らせる演出が見事!
     プロレスを野蛮なスポーツとして取り締まる政府の組織と、最後に残った学生プロレス連盟との戦いのドラマ。最後は双方がプロレスで戦い、プロレスを通じて友情や愛情をはぐくむというベタなストーリーだが、役者全員が全力でやっているので、観ていてすがすがしい。不思議な感動にあふれる舞台だった。

     役者は皆、(先輩に比べると非力だが、)個性のあるメンバーが揃っていて将来が楽しみ。その中でも学生演劇連盟の代表権藤明年を演じた内田明伸が、表情が豊かで、また体が鍛えられていて動きにキレがあり、今後が楽しみだと思った。その他の役者も個性的で魅力的だが、まだ発声と体が出来上がっておらず、これからだと思われた。

    ネタバレBOX

     三井翔太の演出は非力な新人の個性を最大に引き出す演出で、それぞれの役者がラストシーンではとても愛らしく思えたことは三井の功績。またラスト近くでプロレスのリングがせり出てくるところは、鳥肌がたった。

     ダンスはエンクラの伝統を受け継いで不思議な魅力にあふれる。全体としてはまだまだ感がいっぱいあるのだが、それでも端々で魅せるところが、エンクラの伝統がなせる技かと感心した。

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    2009/09/20 15:41

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