Secret War-ひみつせん- 公演情報 serial number(風琴工房改め)「Secret War-ひみつせん-」の観てきた!クチコミとコメント

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    鑑賞日2022/06/09 (木) 18:30

    実在の登戸研究所を扱った新作。科学者の「業」とでも呼ぶべきものを表現して見事。(3分押し)116分。
     第2次大戦中に「ひみつせん」を担当した登戸研究所(劇中では登沢研究所)のあれこれを、何人かの研究者と3人の女性タイピストの姿で描く。主人公・村田琴江(三浦透子)は理系の研究をしたかったが、時代のためできず、理系の研究所に勤めることになった。一方で、現代の中国に、科学ジャーナリストの津島遥子(三浦の2役)は、戦中に登戸研究所で研究をしていた王浩然(大谷亮介)に取材に来るが…。シリアスな題材を扱ってもエンタメ要素を入れ込む同劇団だが、本作ではそれがなく、シリアスな展開に笑える場面がないが、それでも緊張感を持ってみていられる2時間。戦争の悲惨さを訴えるだけでなく、科学の負の面を避けられない科学者の業を扱っているのは、ある意味で新鮮である。2役の三浦に演じ分けも見事だが、戦中の責任者を演じた松村武、戦後の元所員で全体のアンカー的役割を演じた大谷には流石としか言いようのない重みを感じた。
     出演者の一人・森下亮がアラポテト大使になったおかげで、お土産に夏限定アラポテトがもらえる。

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    2022/06/10 12:26

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