実演鑑賞
2020年3月に上演予定だった作品の延期公演です。購入した台本によると、半分ぐらい差し替えることになったそうです。2年の歳月を経てブラッシュアップされたんですね。
「名前」をテーマに、だじゃれを駆使してエピソードを積み上げていく短編集。お揃いのつなぎのユニフォームを着た出演者、演奏者たちが、マイムや歌などで楽しませるコント集と言ってもいいかもしれません。4つの灰色の箱が小道具、大道具を兼ねます(個数はうろ覚え)。
抽象美術・小道具で衣装も匿名性が高く、作品全体のクオリティーは生身の俳優の演技次第と言っていい舞台です。役作りの手がかりが少なく、衣裳の助けもほぼ得られず、道具なしの場面もありますから、観客に見せたいものをきめ細やかに実現させるには、つま先から頭のてっぺんまで意識を行き届かせる演技が求められます。
「名(名前)」がテーマということで、チケットは名刺型の小さなカードでした。残念ながら老眼が進んでしまった私には、文字が読めなかった…。カードに記載されたQRコードから当日パンフレットがわりのウェブサイトへ。顔写真を見ればわかるとはいえ、出演者が何役を演じたかのテキスト情報は欲しかったですね。稽古場インタビュー動画を見ればいいってことかしら。
ロビーの物販では脚本、Tシャツ、サコッシュなどが充実していました。規制退場あり。小劇場で出来得る限りのコロナ対策をしてくださったように思います。ありがとうございました!