満足度★★★★
薄味寄せ鍋に、カレー粉
国産オリジナルミュージカルの最高峰の一つと言えよう。
音楽、踊り、構成、そして演技力が、
バランスよく練りこまれていて、非常に見ごたえがあった。
野田色が前面に出ており、あのノダワールドに、
ちょっとスパイスがされているだけかと思っていたら、
歌で綴る話であるから野田節の「言葉遊び」の影は
すっかり潜めており、代わりに強烈なのが、
山崎氏から発せられる「つか節」である。
これが、薄味のキャストの中にカレー粉のように降りかかるから
ぜーんぶ、つか味
それも、幕末の雰囲気には似つかわく
いつの間にか、世界はすっかり幕末純情伝!