実演鑑賞
満足度★★★★★
鑑賞日2022/05/19 (木) 14:00
近未来、AI噺家との対決に敗れ弟子が皆去った老落語家のもとにおよそ落語に似つかわしくない若者が来て……な物語。
劇中の落語のアレンジぶりや落語ネタの活かし方がユニークかつ巧みで「まさかそんな題材を落語にするか」とか古典落語の一部を取り入れるとか、もちろんそのままでも面白いが、落語を知っていれば知っているほど楽しめて、まさに落語愛に満ち溢れていると言え、最終場のあの台詞はその極致だろう。
序盤の微妙な照明の変化や場転後に変わっている舞台美術(上手の床の間や下手の暖簾)などスタッフの芸の細かさも見事。