満足度★★★★
お気に入りの劇団です。応援してます。初・座・高円寺です。
鴻上さん主宰の「虚構の劇団」第3回公演です。
1,2回公演作は、ともに小劇団にまつわる話でしたが、
今回はガラッと変わって、第三舞台の再演作。
1/3から半分くらいは書きなおしたという、
初演は23年前、28歳のときの作品といいます。
話自体は、最初と最後のワンカットで
いろいろな解釈も成り立ちそうで深い話。
確かに題材としては、探偵、精神病院、超能力者、
夢…という、結構いろいろなところで見たような
感じはしますが…。
さて、お気に入りの劇団の俳優さんたちについて。
これまでは鴻上さんがこの劇団のために書き下ろし
ていて、「あて書きに近いような」ところもあり、
すべての役に目配せがされていて、
比較的等身大に近い役でした。
そして内容も、今、時代を直接反映していました。
しかし、今回は本も昔のもので、再演もの。
これまでとは明らかに違う。
役者と登場人物の一体感があまり感じられない。
この両者の距離感のようなものが、
そのまま「実力」といえるのかもしれません。
そう考えると、本作はみんなが、次のステップに
進むために鴻上さんが選んだ作品であるように
思います。
それでもより一層次が観たくなる、応援したく
なるのは、劇団みんなが魅力的だからです。
…と素人考えで、もっともらしく書いて、
すみません。
でもますます今後も楽しみです。
※ちなみに今回は、小名木美里さんが欠席。
劇団研修生大杉さほりさんが出演しています。