満足度★★★★
ディテールがリアル
同棲中のカップルの男性がある朝目覚めると女性に変身していたという「突拍子もない」設定ではありながらディテールがリアルなので全体が絵空事にならず、説得力さえあるのが巧い。
2人のちょっとした会話とか「クラムボンの手書きPOP」のエピソードとか、ホントに自然と言うか、リアリティがあると言うかで見事。
さらに、
「映画、面白いといいね」
「面白くなくても2人なら「つまんなかったね」って盛り上がれるじゃん」
なんて会話もイイんだなぁ。(ホロリ)
また、根岸絵美の演技も、「カラダは女でもココロは男」ってか「元・男」な感じがモロで(笑)、これまた説得力アリ。
で、2回ほど(ソロ&デュオ)ダンスっぽい部分があったのはいかにも広田淳一演出。(笑)
終盤の別れは、仲が良くて「ケンカしたワケでもないのに何でアイツら…?」なペアにも似て…。(そういうカップルを比喩で描いたということではなかろうが)
あと、小屋造りつけの「物入れ」を装置としてうまく使ったアイデアとか、冒頭の朝の白みや途中での切れかかった電球を表現した照明効果などもナイス。
次回はどんな顔合わせでどのような内容になるのかわからないが、早くも期待。