満足度★★★★
キラキラと輝く想い出のワンシーンのように・・・。
居場所探しの物語。
修学旅行をさぼって、島の民宿にやってきた高校生3人組の物語から、その民宿にやってくる様々な人の物語へ発展していく。そしてその民宿自体が妹の東京行きなどで、現在の形でいつまでも続けていけそうもない。
それぞれが自分の居場所を探しているのだ。そして、その居場所が見つからないと、人間は生きていけない。
それぞれのシーンが切なく、キラキラと輝いている感じがした。甘酢っぽいものを随所に感じさせられる芝居だった。
注、
この芝居のCoRichに掲載されている説明文では沈みゆく島の物語として書かれているが、そのような芝居ではなかった。稽古中に変わっていったのだろう。そして「世界から全力でバックれた人たちの物語」というのもそういう感じはしなかった。それぞれ悩みを抱えながら、全力で前向きに生きている人たちの物語だった。このこと芝居の善し悪しとは関係ない。初期の説明文とは違う芝居になっていたが、十分面白い芝居だった。