ねずみの夜 【公演終了・御来場御礼】 公演情報 殿様ランチ「ねずみの夜 【公演終了・御来場御礼】」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★★

    文句なしに楽しい、幕末(?)シチュエーション・コメディ
    うまく話を繋いでいくなーと感心しつつ、結構笑ってしまう。とてもいい感じに笑った。
    とにかく面白かった。それは、なんだったら声に出して「面白かった」と言ってしまってもいいほど。

    なんといっても、フライヤーやHPでの解説にあるシチュエーションにわくわくする。つまり、フライヤーやHPの解説にある「今夜誰かが切られる」「幕末の志士が駆け抜けた激動の時代」「龍馬暗殺」というキーワードで観劇しょうと、わくわくしていたのだが・・・。
    (というか、昨日、キャラメルボックスの『風を継ぐ者』で新撰組を観たばかりだったし・・・)

    ネタバレBOX

    ときは幕末であり、場所は龍馬が暗殺された近江屋の隣の家・・・だと思っていたのだが、なぜか舞台の上にはどこかの昔の家を展示してあるような様子。
    「水瓶」や「傘」に説明書きがあったり、非常口のライトが点いていたり、消火器が置いてあったりと。
    「ん?」と思っていると舞台が始まる。観光客が訪れる。そこは確かに近江屋の隣の家らしいのだが・・・。
    あれれ、そういう話だったのかとちょっと驚きながらも笑う。でもやっぱり暗転して幕末に・・・はならない様子にまた笑う。

    龍馬が暗殺された近江屋の隣の家を、現代に再現した場所を舞台として行われるイベント、つまり、再現ドラマ(あくまでも隣の家の)のような芝居という設定なのだが、その設定を忘れてしまいそうになるほど、つまり「この舞台は幕末なんだ」と勘違いしそうになるほどよくできているのが楽しい。
    役者の後ろには、電気で点いている行灯や火鉢があったり、消火器も置いてあったりするのにだ。
    芝居に集中しながらも、やはり時々はそれらに目が行き、元の設定を思い出してしまうのも面白い感覚。

    とにかく、最初からよく笑った。
    どうなっていくの? どういうことなの? という興味を少しずつ明かしながら、すかさず次の疑問を置いていくストーリーには「うまい!」の一言。

    ねずみが意味する2つの内容に気がつくのも楽しい仕掛けだ。

    ただ、最後に元の設定に戻す何かがもうひとつあるのではないか、と思ったのにそれがなかったのが少々残念(舞台の上での芝居が終わって観客に礼をした後に)。

    とはいえ、役者それぞれのキャラクターもよかったし、元の設定のために、あえて(たぶん)現代用語のまま使用している台詞の塩梅もよかった。
    そして、「イメージ通り忠実に再現」とか「コンピューターで再現した肉声」なんていう言葉の遊びも楽しかった。

    この舞台、実際に京都の町屋で夜に上演したらもっと楽しいだろうな、なんて思ったり。

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    2009/07/30 02:40

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