満足度★★★★★
あのホラー映画をミュージカル化!怖くて笑えるノリを舞台に再現。
サム・ライミ監督の伝説のゾンビ映画「死霊のはらわた」「死霊のはらわた2」を舞台化、しかもミュージカル!
オフ・ブロードウェイで大ヒット、韓国でも上演されたB級問題作の日本初演です。
例によって若者グループが山の別荘でバカンス。
ゾンビに襲われて、一人ずつ犠牲になる若者たち…。
…を歌って踊る! チープな小道具やメイク、
みんなのテンションがおかしく、全く怖くない。
そして諸星くんは、あの「自分の手首との戦い」の一人芝居まで演じてて、ホントに笑ってしまう。
それをしかも…何度も言いますが…ミュージカルでやってるところが面白い。
中には、ぐだぐだの展開やあからさまな楽屋落ちも随所にあるのですが、なぜかノリで許せてしまう感じがイイです。
クライマックスでは、期待通り全員でゾンビダンス。
マイケルの「スリラー」以来、両手を左右にかざすポーズが、ゾンビダンスの定番になっちゃいましたね。
諸星くんはノリノリでおばかヒーローを演じ、あの大和田美帆さんは普段言えないような言葉で歌い、
瀬戸カトリーヌさんは正反対の二役、高橋由美子さんは女子大生役で活躍、さすがの歌唱力を披露。
(でもカーテンコールではかなりお疲れのようでした)
そして、ここにも森本亮治さんが出演。
セリフをことごとくかぶせられて、まともにしゃべらせてもらえないという脇役というキャラクターがおかしい。
それにしても、最近、森本さんは立て続けに舞台に出演していて、出ている芝居を結構観てる気がします。
どうせなら、他の国の公演のように、血糊が客席に飛ぶくらいのほうが、思いっきり楽しめたかも。
日本では無理だろうなぁ…。
前から2列目までには、使い捨て雨ガッパが配られました。
添えられた紙に、
公演中、場合によって役者の汗や少量の血糊が客席に飛ぶ可能性があります。
必要な方は雨合羽をご使用ください。
※お帰りの際にはロビーにてご返却下さい。
…と書いてあったので、結構期待したのですが、やはり大げさだったようです。
でも確かに、諸星くんの顔からは滝のように汗が流れていましたね。