UNO:R 公演情報 アップフロントエージェンシー「UNO:R」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    まっすぐに倒れないドミノの魅力
    前半の重い舞台が
    次第にほどけていく過程が秀逸

    緻密に仕組まれた物語のほどけ方に
    ぐいぐい引き込まれていきました。

    ネタバレBOX

    とある地方都市の喫茶店が舞台、
    雨の夜に現れた同窓会帰りの3人。
    喫茶店のマスターは彼女たちが卒業した
    学校の先生らしい。
    しかし彼が同窓会に参加することはなかった。

    もう一人、同窓会に参加しなかった女性、
    彼女は東京で中堅のタレントをしているらしい

    坪田文の脚本はなにげに
    絶妙なフォーメーションを作り上げ
    そこから彼女たちの物語をほどいていく・・。

    前半の新人演歌歌手とマネージャーを
    まるで鑿のように使って
    少しずつ固まったものに割れ目を入れていく
    手腕が絶妙。

    さらにタレントになった女性が加わり、
    彼女たちのもう一人の友人だった女性の妹が
    登場することによって
    物語が一気にほどけていく。
    しかもばらし方を一本道にせず
    いくつもの糸をほどきあいながら全体を広げていくところが
    坪田作劇の凄さで・・・

    前半部分は、演じられていない部分の空気が停止してしまっていたような感じがして、そこだけがひっかかりましたが、それとて後半の勢いをさらに強調するための手腕にも思えて・・・。

    メロン記念日の4人も、物語内でしっかりと自分の旋律を演じきって大健闘でしたし、それを支える役者たちの演技が実に安定していて・・・。

    演出の深寅氏も、しっかりと抑制の効いた演出で、観客を舞台に引きずり込んでいたと思います。


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    2009/07/05 02:18

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