実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2022/03/17 (木) 14:00
『CAFE ENZO』を舞台に、個性的な女性3人が謎のアーティスト『EZO』の話を中心に、取り留めもなく、時々お互いの認識のズレによる笑いや勘違いや思い込み、視点のズレによる笑いなどもありつつ、話が展開していき、劇の終盤で観客にだけCAFEの店員自身が実はという展開になっていて、その種明かしまでの持って行き方が非常に見事で、観ていて飽きないと感じた。
また、演劇の会場がCAFEの2階と、今まで観てきた劇の中でも、客席との距離が非常に近く、さらに飲食しながら観れるということで、劇世界に入りやすい上に、気軽に肩の力を抜いて観ることができたこの体験は、なかなか経験することが出来ない上、私にとって非常に新鮮だった。
ただ、強いて言うなら、4人の役者のうち、2人の役者が表情やリアクションに乏しいので、そこをもっと掘り下げてくれるとありがたいのと、観る側がマスクするのは良いとして、演じる役者の方は演じる際に、マスクを完全に外してやったほうが絶対に良いと思った。実生活の延長線上ではなく、演劇は嘘をさも本当のように見せるのが仕事の筈ですし、そういう信念を持ってやらないと、絶対にいけないと思います。