満足度★★★★★
全ての面でどこまでも伸びていく影が印象的!!
観劇させて頂きました。この作品はもっとも簡単な言葉で表すならば、ビートとエッジのきいている物語でした!作中の物語も使用されている音楽も現代的なものであるのにもかかわらず、自分はジミヘンの音楽を思い出してしまいました!ジミヘンの表と裏の感覚が現代に置き換えられているような印象を受けてしまいました。ジミヘンの音楽のビートが刻まれるリズム感とドラッグに溺れ蝕まれていくようなものを、「ハルメリ」で物語のリズムを刻んでいき、「ハルメリ」に浸り、どこまでも「ハルメリ」が伸びしみ込み、「ハルメリ」で全てが染め上げられてしまう、そんな「ハルメリ」の物語でした!そして、舞台美術と演出にはいい意味でMTV的なものと写真の陰影の感覚が自分には感じられ、物語そのものが音楽的なリズムとその中にどこまでも伸びていく影のようなものを強く印象付けられた作品でした!ただ、この作品は「ハルメリ」で始まり「ハルメリ」で終わる作品であり、人によっては何ら強い印象の残らない物語に感じてしまうかもしれないものも感じられました。人によりそれだけ評価が分かれることがあるかもしれない要素もまた印象付けられた、非常に癖の強い作品かもしれません。今回の作品の評価は、自分の場合は「ハルメリ」肯定派であり、それ以上に「ハルメリ」のビート感覚に強く魅了された者ですから、本作品に最高評価をつけさせて頂きます!この作品を観劇させて頂き、しばらくは独り言で「ハルメリ」とつぶやきそうになりそうなくらい、本作品「ハルメリ」の物語のリズム感覚が胸に焼き付けられました!!自分の場合は、このような作品を大歓迎してしまいます!!!