満足度★★★
得意ワザを封印しての挑戦作
従来の「想像力刺激演劇」的手法は控え目に、装置もキッチリ建て込んで、どちらかと言えば表現手法としてはオーソドックス寄りでパロディも少なめという、得意ワザを封印気味にしての挑戦作。
その分キャラクター勝負でもあり、「とんでもない」あるいは「跳んだ」キャラなども配しての三つ巴状態から共通の敵に力を合わせて挑む海賊たちの物語、「こんな芝居も打てるんですよ」な感じ?
その意味では舞台中央を三角に客席に突き出させて船の前部甲板に見立てた装置と照明、音響によって荒れた海などをちゃんと見せていたのも挑戦と言えるか?
いやしかし、こういう一般的な芝居だと「実験的」と思われてしまうのが、ここの特徴をよくあわらしている、みたいな?(笑)
次回公演は「あのRPGゲーム」がネタのようだけれど、はたしてどんな世界を見せてくれるのかしら?