シャットダウン 公演情報 ファルスシアター「シャットダウン」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★

    いろいろ言っても、結局笑った私が負け(笑)
    内容的に深くなりそうだったり、設定からいろんなことが引き出せそうな雰囲気もあるのだが、それには深入りしない。
    ただ、笑わせることのみに集中するだけ。

    あんまり笑えないコメディもある中、笑えるだけでも儲けモノなのかもしれない。

    ネタバレBOX

    人間1人につき1体ずつ、アンドロイドが配給されることになった近未来の話。

    人間とアンドロイドの関係は? というスタートのようだったので、「これは、人間に限りなく近いアンドロイドの悲哀とか、人間とは何ぞやとか、生命への考察なんかが、笑いの中で、最終的に落としどころになるのでは」なんて思っていたのだが実はそんなことはまったく関係なかった。

    人間とパートナーのアンドロイドが定期検診に訪れている病院の待合室が舞台であり、二股かけている人間やアンドロイド女や、惚れやすいアンドロイド、恋人がいない男女の勘違いなど、恋愛関係のドタバタコメディが繰り広げられるのだ。

    つまり、深淵で深刻な場面は一切訪れず、とにかく笑いに徹するのみの舞台。
    恋愛コメディに、アンドロイドという要素が加わることで、もう少し複雑っぽくなっただけ。アンドロイドは人間に恋してはいけないとか。
    アンドロイドはそのためのお膳立てであった。

    ちなみに、アンドロイドは人間が作ったものであり、どんなに進化しても、人間は常にその先にいるので、その差は埋まらない、というのが、この舞台での世界観ということらしい。ちょっと拍子抜けしてしまった。

    三兄弟を1人が演じたり、コメディでの定番の、顔合わせてはいけない者同士を合わせないようにしたり、勘違いが交錯したりと、実にわかりやすく笑いがまぶしてある。

    ただ、映画の主題歌や曲を使った笑いがいつくかあり、中でもターミネーター4は何度も台詞にも音楽も使われているのだが、それらへの寄りかかり方はいかがなものだろうか。個人的には好きではない笑いだ。

    ラストは、1人を全員で突っ込むという、昭和のコント臭の強いオチまである。
    えっ? これで終わっちゃうの? というエンディング。

    突っ込みどころはいろいろあるものの、結果的には、不覚にも笑ってしまった。
    大笑いはなかったものの、いい感じに全編笑ってしまった私の完敗である(いや、勝ち負けなんてないんだけれど・笑)。体調が万全だったからとか、観客の空気感が良かったとか(笑)。
    でもって、話はよく出来ていて結構面白いのは確か。

    しかし、アンドロイドが人間1人につき1体ずつ配給される法律が成立したから、という説明だけで、なぜそんなことになったのかはまったく触れず、そういう設定はないがしろのままでいいのかな? とも思った。
    普通はその設定を利用して笑いのネタにするんじゃないのだろうか。

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    2009/06/13 03:01

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  • コメントありがとうございます。

    いろいろ書きましたが、確かに「笑い」ました。

    そして、今後のファルスシアターに期待しております。
    その理由は、tetorapackさんのところに書いたとおりです。

    2009/06/18 03:49

    ご来場、まことにありがとうございました。

    お客様に「楽しい時間を過ごし、日々のストレスを忘れていただく」ことが、自分たちにできる唯一にして最大のことと考え、これからも作品づくりにのぞんでいきたいと考えております。

    tetorapackさんとのご意見のやりとりも、作り手側として学ぶもの大きかったです。

    貴重な言葉をいただき、本当にありがとうございました。
    今後とも、よろしくお願いいたします。

    2009/06/17 20:03

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