舞台に笑いなどいらないヘタに笑いを取ろうとしているというか、はっきり言ってコメディ部分がどうにも好みに合わず、ずっとお尻がムズムズしていた。表面的な面白味に顔はニヤけてもどんどん醒めていくばかりだったが、後半部、やっと邪魔な笑いがなくなってきたので「家族」というテーマが浮かび上がり、のめり込むように観られた。硬いテーマは生硬なままで観たい。“オブラートに包む”必要などない。「家族」「国籍」「個人」「国家」という拡がり行くテーマと、舞台表現を通じて感覚的で肉感的な理解を深めていきたい、とも思うのだ。
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2007/04/22 00:01
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