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おつかれ山さん
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公演情報
ことのはbox「
おつかれ山さん
」の観てきた!クチコミとコメント
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ハンダラ(10492)
実演鑑賞
満足度
★★★★★
Team葉を拝見
ネタバレBOX
舞台美術は一見した所職員室、ホリゾントに4つの扉。うち下手の扉が出捌けに用いられる。少し客席寄りの天井から太い梁が左右に延び上手の側壁に至っている。上手側壁の真ん中辺りに開口部があり舞台美術が教員住宅の一室として機能する場合にはホリゾント側がこの教員住宅の玄関、客席側にキッチンと洗面所があるということになり開口部が出捌けに用いられる。下手側壁客席側には樹木型の衣装掛け、その手前にソファとテーブルがあり主として主人公の山口の自宅リビングとして用いられる。この壁の奥には大きな本棚。
板上手には、各教員の机、ホリゾントに一番近い机は教頭用で客席に相対し、教頭席に直交するように各教員の席は配置されているが、山口や教務副主任の机上は書類や本が堆く積まれており、心臓の悪い佐々木の席や教員労組員の机上には対照的に殆ど何も無い。無論このことで美術的にも各教員の忙しさを表現しているのである。登場人物は総て庶民感覚のキャラクターなので実際日本の縮図を見ているようだ。
少し理屈っぽいことを謂えば、本来学問の府としての大学教育は思考の自由と真理探究の場として市民が創設、運営してきたものであるから独立・自治が当然の権利であるが「公教育」とされるものの場合は国家なり何なりの利害と戦争に役立つ画一的な人間を作り出す為に為されてきたという歴史的経緯が存在する。殊に1972年以降日本の教育現場は大きく様変わりして来、現状を迎えている。それは自立思考し得る市民が殆ど存在しないこの国の社会を増々泥沼化し沈潜させていると言えよう。その最前線に立つのが真面目な教師たちである。真面目でまともであろうとする者ほど、重責を担わされ押し潰されてゆく日本の現状を教育現場という設定で描いた今作は、多くのお笑いネタを組み込みながらも主張は唯一つ、ラストで山口が呟く異様なまでに美しい詩的台詞に込められていると観て良いだろう。体制の内側から何とかしようと頑張る人々の苦渋を描いて胸に迫る。
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2022/01/27 12:13
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