実演鑑賞
満足度★★★★
「走れメロス」(太宰治)と「東京卍リベンジャーズ」(漫画、映画化)を融合したパロディのように思えたが、やはり独自の作劇だ。公演の魅力は、個性的な人物、アップテンポな展開、凄い躍動感(走る 以外に喧嘩、舞踊等、とにかく身体を動かす)という三拍子揃ったところ。
家族や友人をも恐れ、幼い頃から道化を演じ、他人の評価にビクビクし、人から見捨てられることが不安でたまらないのが太宰治のイメージだとすれば、この物語では少し違う人物像ー関東白虎組組長 虎島鉄州を登場させる。粗筋は「走れメロス」を思わせるが、そこに敢えてのタイムリープ感、そしてヤンキー要素にSFやアクション要素が合わさった作劇。観客を飽きさせず、物語に集中させる手腕は見事!
(上演時間2時間 途中休憩なし)