東京卍メロス 公演情報 E-Stage Topia「東京卍メロス」の観てきた!クチコミとコメント

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

     役者陣は可成り動かなければならない作品なのでちょっと大変だろう。登場する役者に誰一人メタボの人が居ないのもそれが理由か?

    ネタバレBOX

     舞台は二段構え、奥の板へ上る為の構造物はシンメトリックに設置された踊り場付の矩形。外側に階段、内側に大型骰子の形をした正四角錐が各1個据えられ手前の板上はフラットだが、表面には赤い直線が交差するように描かれている。無論これは俗説にある“運命の人とは赤い糸で結ばれている”という言説を示したものだろう。ホリゾントの壁面、側壁には阿弥陀籤の線分をばらしたような幾何学文様が所々に描かれている。ホリゾント中央、手前の板の上・下手に出吐け。
     ギャグを多用して笑わせようとするシーンが多く、太宰の「走れメロス」の持つストレートで緊迫し、力強く真摯なシーンが描かれるのは終盤に入ってからだが、其処迄引っ張るギャグの質はチト自分の気には入らなかった。何となれば余りに下世話で読めてしまうものが殆どだったからである。八王子の街を仕切り兎に角、友情だとか恋愛だとか他人と仲良く濃い人間関係を作る者達に暴行を加え街の人々の笑いを奪い恐怖を植え付けて支配しようとする人物が何故そのようになったのか? についても即座に正解が見えてしまう。余りに浅い社会・人間分析はもう少し工夫が欲しい所だ。評価できる点はLGBTQ等の問題を作品に上手く溶け込ませ、そこからもギャグを引き出している点だ。
     結末がどうなったかは観てのお楽しみ。

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    2022/01/14 18:41

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