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だからビリーは東京で
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公演情報
モダンスイマーズ「
だからビリーは東京で
」の観てきた!クチコミとコメント
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住み込みの女(536)
実演鑑賞
満足度
★★★
ネタバレ
ネタバレBOX
モダンスイマーズの『だからビリーは東京で』を観劇。
追い詰められた状況を苦しみながら打破していく人たちを描いている劇団で、多額の現金を偶然に手にしてしまった若者たち(夜光ホテル)、血脈の呪縛から逃れらない家族(まほろば)、世話になったボスから離れられない青年(凡骨タウン)、学校のクラス内での格差(昼下がりの思春期たちは漂う狼のようだ)
誰にでも起こりうる出来事を、狭い環境設定で追い詰めていくのが作・演出の蓬莱竜太の世界観だ。
今作では全く人気がなく将来の見込みのない劇団が、コロナという追い討ちにどのように立ち向かって行くか?の今が描かれている。
過去の傑作群は創作された世界観として、すんなりと内容に没入する事が出来、登場人物に共感することが出来たが、今作は世界で起きている光の見えない遠い出口とモダンスイマーズが演劇活動を継続していく困難さを重ね合わせている。
常に新作を追っかけていたファンとしては今作に居心地の悪さは否めないが、作家も観客も結に何も見出せないでいるからだろう。
今まのモダンスイーマズとは明かに違い、過去作を見続けているものとしては完成度には不満だが、世界の危機的状況の今を直ぐ様描ける演劇の強みと作家の突破しようとする試みには敬服する。
モダンスイマーズの今を知るにはもってこいの作品である。
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2022/01/10 11:07
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