実演鑑賞
満足度★★★★★
#荒井敦史 #傳谷英里香
#百瀬朔 #浜谷康幸
#お宮の松 #入江雅人
#とみやまあゆみ #東原里夏
#山口森広 #森永友基
【初日】永遠の愛の誓いなんてモノほど儚いものはない。人の心は移ろいやすい。時は人の気持ちも関係も変えてしまう。無常観。秘密を共有する者の絆は太く強い。だからこそ、一旦それに綻びが生じると修復は困難である。愛や恋にダメージを与えるのは、いつの時代だって嫉妬だ。恐ろしい怪物だ。ソイツに打ち勝つ術はない。小さな恐れ……疑念は、直ぐに腐敗臭を放ちながら傷口を広げていき、やがて全てを飲み込む。抗うことはできない。
キャスティングが素晴らしかった。
短い時間でも、クソでウンコな女のリョウを演じた #とみやまあゆみ さんは流石だった。作品に存在する登場人物の必要性というのは、その長さではなく意義だ。彼女はそれを証明し、姿を見せずとも作品の重要なパーツを担っていた。
百瀬朔さんが演じた弟のダメ男ぶりもよかった。
お宮の松さんも何作品も観てきたけれど一番よかったなぁ。
傳谷英里香さんの演技を初めて観たのだけれど、不安を抱えた従順さの危うさが伝わり素敵だった。次の出演も観てみたい。
暗転を効果的に用いた演出は、時の経過……繰り返される日常を静かに語った。
ただ戸口の開閉のSEのタイミングは、もう少し合わせないと気になる。
座席については感染予防対策のゆったりした間隔に慣れてしまったので、隣と肘が触れる距離には抵抗を感じるようになってしまった。せめて5cmの間隔を取って欲しい。