期待度♪♪♪♪♪
国内も海外もそうだと思いますが、戦争や独立運動、民権運動など「戦い」をテーマにした舞台や芝居、映画はかなり多いから、見るほうもある程度知識が入っていることが多い。
舞台を鑑賞しながら「そうそう、次は○○サンが出てくるんだよね」なんて思ったりします。たまに日陰にいる人物に焦点を当てる芝居があったりしても、大抵、名前だけは知っていて「あーあの人かー」なんて思ったりもします。
私は不勉強ながら中山環なる人物を知らないのですが(女性解放運動といえばやっぱり平塚らいてう。それに伊藤野枝も有名ですね。ちなみに年齢が分かってしまいますが、私の幼い頃は市川房枝さんがまだ生きていらして、やはりウーマンリブの闘士として有名であられた)、あの頃の女性たちは何も特別なことをしたいわけじゃなかったはずで、自分が自分らしく個性を持って生きていきたいと願うことそのものが、戦いによってしか成し遂げられなかっただけ。
今も業界や地域、年齢層によっては男尊女卑のような男性優位が当然残っているわけだけれども、そしてそれを当たり前として受け入れてその時代その時代を生きてきたからこそ今の若い子たちを見て「はしたない」なんて思ってしまう方々もおそらくいらっしゃるわけだけれども。
1800年代後半から1900年代中盤にかけての日本の女性たちは、女性から離婚なんてできなかった時代を克服し、選挙に行けなかった時代も克服し、女性でも議員になったり弁護士になったりすることができる時代を形作ってきた。だから今の私たちがあって、自由に発言して情報発信できて、個性を持ち続けることもできる。
その日本の夜明けを垣間見る芝居。開幕を楽しみにしています。