セイムタイム,ネクストイヤー 公演情報 演劇企画イロトリドリノハナ「セイムタイム,ネクストイヤー」の観てきた!クチコミとコメント

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    チームH(平野綾子&鯨井智充)を観劇

    不倫は悪・・・いやいや、そんな単純に断言出来ないかも。
    そんな一例とも言える人間模様の妙。
    相手のパートナーの事を知りたい、あっちょっと待った!やっぱり知りたくない。
    そんなせめぎ合いの中、ひねり出した妙案。
    ならばパートナーの良いところと悪いところを1個づつ打ち明けよう。

    結果、かなりお互いの生活を吐露し合っているというけったいな不倫関係は、不器用丸出しに滑稽ながらも年を重ねるごとに成熟していくのだから面白い。
    これが肉欲とセットになって、すったもんだの25年。
    長く波乱に富んだ繋がりは、それまで浮気とは全く縁のなかった二人だったからこそ築き上げられたのかもしれない。

    鯨井智充さんのジョージは至って実直そう、反面ちょっとズルい所もあり性欲旺盛。
    そう!多くの同性から共感を得るタイプ(笑)
    平野綾子さんのドリスは素朴な女性・・・最初ごく平凡で素朴だった女性が年を重ねるごとに魅力的になっていく様子は、年相応に揺らめき老いていくジョージとの対比もあってなかなかに面白い。
    あと性欲旺盛。

    みっともない姿も散々晒してきた2人だが「悪くない人生だったな」とそれぞれ死ぬ間際に思うであろう事は間違いない。

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    2021/11/13 15:41

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  • コナン様、素敵なコメントありがとうございます。

    書きたいことは、後のコメントの方にすべて書いてしまったので、こちらは簡単に書かせていただきますね。
    私も、この戯曲をやるにあたり一番気になったのが、
    「パートナーの良いところと悪いところを1個づつ打ち明けよう。」というところでした。
    普通、不倫現場でそれはありえませんよね?多分…?
    この「ありえない」が、この本を読み解くためのキーポイントのように感じました。

    「これが肉欲とセットになって、すったもんだの25年。」
    この表現、面白いですね!
    日本人って、肉欲というのに、どうも消極的で奥ゆかしいところがありますが、
    今回はフィクションの中だからこそ、思い切ってそこに突っ込んでいけた面もあります。

    良い作品と出会い、役者も素晴らしい勉強をさせていただきました。
    これからも、お客様と、わくわくするひと時を共有できるようがんばってまいりますので、どうぞよろしくお願いいたします。

    2021/11/23 10:09

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