「あの怪物の名は太陽の塔」 公演情報 The Stone Age ブライアント「「あの怪物の名は太陽の塔」」の観てきた!クチコミとコメント

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

     物語が展開するのは、施設のある場所から直ぐの展望台である。この展望台からは太陽の塔が見える。(シリアスだが、見るベシ。追記後送華5つ☆)

    ネタバレBOX

    即ち千里ニュータウンの傍にある殆ど人の寄りつかない一角に据えられた展望台だ。この山を下ると川が流れており山からの湧き水や季節によっては雪解け水なども川の源流になっていそうな可成り辺鄙な場所である。従って街に出るには車が必要だ。施設では重度の知的障碍者を預かる。現在、預かっている入所者は11名、受け入れ側は園長を含め3名。IQ測定不可(35以下)の入所者も含め、知的障害の重い者は、下の世話迄せねばならぬケース・手洗いを汚すケース等もあり、更に言語障害を伴うケースが多々ある為、コミュニケーションがままならないことも多い。またこのコミュニケーションの不完全性に起因する情報伝達不十分や隔離・外出禁止等によって収容者のストレスが蓄積され結果的に情動を抑えられなくなる為に特異な行動をとることが在る為、3名のケアスタッフではハッキリ言って人出不足であるが、実際の労働がきつく決して労賃にも恵まれている訳では無いので就労したがる者が多くないのも事実である。以上の条件のうち殊に手の掛かる事情から日本の公的な施設は受け入れたがらない実情が在る為、実際にこの人達の面倒を看ているのは私立の施設であることが圧倒的に多いのが実態だ。(読者も御存知の通り、日本の公は、基本的にアリバイ作りしかしない。殊に国家上級を含む所謂公務員は地位が上がれば上がるほど碌な者が居ないのが実情である。これに引き換え同じ公務員でも極めて優秀でありながら敢えて出世を選ばず、下位の公務員として地域や弱者の側に立ち非常に人間的に活動している方々もいらっしゃる)。今作の創作で最も大きいのが、弱者の側に立とうとしつつ、実際には優生保護思想を喧伝する為に行動するエリート公務員というキャラクターを創造した事である。このキャラの創造こそ、今作がこの問題を演劇として提起し得た最大の要因だと考える。一言で言えば、実際のエリート官僚とは違って話ができるということだ。では何故筆者がそのように考えるのかを以下で説明しておこう。{自分が今迄に出会ってきた実際の外務・文科・厚労・通産のエリート官僚等は総て腐りきっていたし、弱者に寄り添おうとする者等一人も居なかった。(エリートとされる公僕の対応は例外なく木で鼻を括ったような答弁に終始して話をはぐらかし詭弁を弄する他、対話が成立せぬよう図る事である。

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    2021/10/28 15:49

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