期待度♪♪♪♪♪
まず、この状況下で公演することがネバーダイ!である。劇場が朽ちても、役者が歳を重ねても、演劇の実践はどこかに潜み続けるのだ。
山崎裕子とシラカワタカシの降板は、汗と涙を想像させる。シラカワに関してはハードボイルド仲間という意味でライオンパーマのパラレルだった。彼自身、湿ったハンカチを負えないほどに破棄したことだろう。もちろん、山崎の好演を楽しみにしていた観客も忘れてはならない。
そんな中でのネバーダイ!。初演時の感想は「手塚治虫の某作」だった。ファンタジー特有の幻想がない。私たちを納得させる大人の趣が、嫌というほどに完成度を高めていく。別巻だからこそ、この状況だからこそ、その輝きはアゲインを超えてテイストされることだろう。