実演鑑賞
満足度★★★★
持田千妃来さん出演。
シーボルトというと蘭学、西洋医学、塾を開いて門下生に高野長英、ということを学校で習いました。それくらいの知識でしたが、その子供たちも活躍していたのですね。勉強になりましたし、知ることができて良かったです。
ブディストホールは築地本願寺と一体化している建物内で、階段を上った2階にあります。階段とロビーに、説明のパネルがたくさん展示されていました。2回観劇し、1回目は話の展開にちゃんとついて行けなかったのですが、2回目はパネルをある程度読んで、より楽しむことができました。パネルがあってよかったです。
主人公のハインリッヒの生涯、日本との関わりを追う話でした。ざっくり 外交官→考古学者→外交官 と解釈しました。いろんなことがありすぎて、「え、急に考古学で、貝塚の発掘?」と驚いたりしましたが、ほんとにいろんなことを成し遂げた生涯だったのですね。
アーネスト・サトウ(Ernest Satow)役の竹若さんが飛びぬけて声が大きく、存在感がすごかったです。調べたところ、「サトウ」は日本の姓とは関係ないようですね。ドイツにSatowという地名もあり、ドイツ系の姓として存在するようです。日系と思ってしまいましたが。
持田さんは3役あって、序盤の日本に向かう船上の女性、ハインリッヒの子供時代、アレキサンデルの子供時代。出番は多くありませんでしたが、重要な役だったと思います。持田さんの背格好ならではの配役でしたね。
アレキサンデル役の塩谷瞬さん。舞台ではないですが「魔法のiらんど イケない課外授業」で撮影当時15才だった大川藍さんと共演された方です。そのチャラい先生役のイメージでしたが、今回でかなり見る目が変わりました。良い青年でもあるし、かっこいいミドルでもあります。