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一九一一年
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公演情報
劇団チョコレートケーキ「
一九一一年
」の観てきた!クチコミとコメント
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住み込みの女(536)
実演鑑賞
満足度
★★★★
ネタバレ
ネタバレBOX
劇団チョコレートケーキの『一九一一年』を観劇。
1911年の大逆罪を問う内容だ。
近代国家へ突き進む日本。それに不自由さを感じる無政府主義者(幸徳秋水、菅野須賀子)らが真の自由を求めて、明治天皇(睦仁)の暗殺計画に進んで行くが呆気なく頓挫する。
関係者は逮捕となり、大逆事件として裁判が始まる。
若き判事(田原)が審理を担当するが、結果ありきに意を唱えるが屈してしまう。
弁護士(平出)の助言もあり、自分の立ち位置で何か出来る事がないかと試みようとするが、大きな壁に何も太刀打ち出来ないまま、裁判は終了するのである…。
事実の一部のみを借りてフィクションに作り変えていき、現代社会に重ね合わせる巧さこの劇団の特徴だ。明治時代の出来事とはいえ、まるで我々がその場に生きている錯覚する感じられる。
今作は若者が厚い壁に屈せず立ち向かう様を描きつつも、反逆者が求めた『自由とは?』『思想とは?』の本質を問うているのが見所である。
判事(田原)と無政府主義者(菅野須賀子)との審理中での会話には誰もが考えさせられる。
前作の『帰還不能点』に比べるとやや硬い出来にはなっているが、見応えは保証する。
大逆罪…1882年から1947年まで存在していた罪。刑法73条。
この法律の特異な点は、犯罪を企んだ時点で罪とされる点。刑罰は必ず死刑である点。そして通常の地裁→控訴院→大審院の三審制を取らず、大審院で一度だけの裁判で刑罰が確定する点である(劇団チラシより)
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2021/07/14 11:43
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