少し悲愴な見解かも知れないが正義なるものが、この世にある訳ではあるまい。ただそのような概念を実現したいと望む立場の人々が居り、その実現を目指すムーブメントがあるのみであろう。今作に関する説明から言えることでは、被害者の父の立場、少年を理解し治療効果を上げて社会復帰を夢見た医師達の精神科医としての理論構築を推進する立場がぶつかり合い、その何れもが目指さなかった現実が立ち現れるという構造だ。
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2021/05/07 22:50
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