満足度★★★★
素直に「とてもいい舞台を観た」と言える戦争というのは、ある日突然やってくるのではなく、日常とつながってじわりとやってくる。舞台となるオリオン堂にも戦争がじんわりとやってくる。歌好きで明るい家庭がどうなっていくのかを悲壮感なしで描いているだけに、哀しみは増す。台詞1つひとつが、それこそきらめいていたり、ずっしりとした重みがあったりするのだ。かなり大げさに書けば、舞台の、芝居の楽しみというものが、すべてそこにあるようにすら感じた観劇だった。
ネタバレBOX
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2009/05/14 02:44
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