アニェス・ベラドンヌ 公演情報 フランス演劇クレアシオン「アニェス・ベラドンヌ」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★

    バックステージものの佳篇
    フランスの現代作家によるウェルメイド・プレイ。
    野暮ったいデザインのホームページとちらし、そこに掲載されたヘンに力の入った修辞的自賛の文章ゆえに、全く期待しないで見に行ったのだが、非常によくできた脚本だった。いわゆるバックステージ物。
    ベテランの有名女優の一見傲慢不遜な言動から、舞台俳優の哲学、その使命、本質がじわじわと浮かび上がってくる。
    パリの小さな私立の劇場などでロングラン上演されていそうな端正さと穏やかな優しさに満ちた作品だった。

    ネタバレBOX

    ベテラン大女優の楽屋の終演後の様子が5回演じられる。最初は開演初日、次いで30回目、100回目、200回目、そして300回目。
    各場は常に同じように始まり、同じように終わる。
    登場人物はすべて類型的なのだが、それを新劇的型によって再現してしまったことで、劇全体の印象が少々野暮ったくなってしまった。そこがちょっとものたりない。

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    2007/04/12 22:10

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