満足度★★
こちらに予備知識がないせいか、つかみどころのない舞台だった。学生寮でそれぞれ映画監督、画家、詩人を目指す3人の学生。互いに悪ふざけしたり、励ましたりは、若き日のアルアルだろう。お客さんで来るふたりの紳士が、話の内容からピカソとアインシュタインを模しているとわかる。しかし、史実ではない。それらしき人物にとどまる。
時間が、数年後、さらに数年後となって、学生寮には詩人だけが残っている。だんだん、ここはスペインとわかるセリフもある。そこに5人が集ってくるのだが、次第に政治が悪くなり、詩人が抵抗して最後は殺される(と、話からわかる)。そういう歴史とドラマがあるのだが、舞台で続くのはあくまで世間話。やはり隔靴掻痒だった。