『だけど涙が出ちゃう』 公演情報 渡辺源四郎商店「『だけど涙が出ちゃう』」の観てきた!クチコミとコメント

  • 『どんとゆけ』との二本立て公演。

    ネタバレBOX

     死刑員制度という架空の制度が施行されている日本。舞台は青森の民家。約15年の刑期を終えた元外科医が、被害者遺族によって死刑に処されることに。

     余命わずかで尊厳死(または安楽死)を希望した患者たちは皆、そのイケメン外科医の恋人だったらしい。彼女たちが本当に死を望んだのか、外科医が実験をしたかっただけなのか、真相はわからない。

     死刑実施の現場で、関係者が絞首刑や薬物刑を実際に行えるという設定がやはり秀逸。死刑を当事者として体感できる。

     被害者の夫が「病人の死期は神様にしかわからない」と主張しながら、裁判で死刑執行日が決まることは受け入れる矛盾。人間の生命を他人が握ることへの違和感、殺人を忌避する気持ちは大事にしたい。自分で自分の命を閉じることについても。

     女子高校生のしの役(三津谷友香)がよかった。

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    2020/12/21 19:38

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