満足度★★★★
ケラリーノ・サンドロヴィッチ流サイコ・ミステリー?犬山イヌコ大倉孝二凄い!
いよいよケラさんの待ちに待った「ナイロン100℃公演」です。
ギャグを交えながらもシリアス、神様といじめを題材にミステリー調で
物語は進展します。
そして、意外な真相が明らかになり、泣ける展開になったかと思えば、
一転、まったく違った結末を迎えます。
この意外な展開だけでも十分面白いのですが、
もちろん一筋縄には、いきません。
最近のケラさんの公演では、パンフレットのインタビューに
毎回あるように、ウェルメイドに話がうまく収束するいい話が
多かったり、その反面でたらめな無意味な話にいきそうだったり
常にその間を行き来しながら書いているように感じます。
今回も、普通にまとめることもできそうな話ですが、
もちろんそうはならなくて、ナンセンスギャグをはさんで
別の高み?を目指して転がり始めます。
この辺が、さすがというか、味というか…面白いところです。
それにしても、犬山さんは難しい微妙な役を本当にうまく
演じられていて、凄い。
また、みのすけさん、峯村リエさん、山崎さんも芸達者です。
大好きな水野美紀さんは、手堅く好演。
山内圭哉さんは、いつもの勢いのある役ではなくて、
ダメな役。情けなさ加減がイイです。
そして!大倉孝二さん。変わらぬ大倉ワールド。
出てくると、一気に「持って行ってしまう」。
もっともっと観たい!!
人数の少ない座組みで「大倉ワールド」に存分に浸りたいです!