満足度★★★★
鑑賞日2020/11/16 (月) 19:00
座席1階
歌舞伎町・花園神社で上演予定だったこの舞台は、下北沢の小田急地下化でできた空地にテントを張って、出演メンバーも少し入れ替えて行われた。
地上の大田区と地下鉄でつながる地下都市の犬田区で生きる男女の物語。唐版を見ていないので分からないが、おそらく今回は新宿梁山泊テイストに染め上げた演出だったのではないか。コロナ対策を兼ねて客席左右の幕を開けての演出、元法相夫婦による選挙違反など時事ネタを盛り込んでの金守珍ワールドだったが、客席の反応はいつもよりおとなしかった。観客側から見てもコロナの影響はぬぐえない。
主役級の水島カンナはこの日も奮闘の2時間半だったが、せりふをかんだりいつものカンナさんらしいすごみが薄れていた気もする。一方、オレノグラフィティの鬼気迫る演技は迫力があった。
さて、テント上演でのラストシーンにある舞台裏幕の開放だが、バックの景色、借景というかこれはとても重要。ただ、場所的にスーパーオオゼキのネオンとかが目立って、現実に引き戻されてしまった。仕方のないことではあるが、やっぱり場所は大切だと思った。