満足度★★★★
配信での視聴ができるとなるとつい手が出る。unrato=大河内直子演出と認識していたが今回は文学座新鋭稲葉賀恵。台本を持って喋る朗読劇だがかなり演出が入り、立ち位置、動き、台詞の割り振り、音楽、照明と結構作り込まれていた。「ヴィヨンの妻」は映画を観たので太宰の分身らしき放蕩文士と妻の話であったのを思い出したが、紅一点の霧矢大夢+3男優の好演でコラージュ風の構成が一つの世界観に織り上げられている。終盤唐突に挿入される「藪の中」(映画『羅生門』の原作)の一場面も違和感なく効果的であった。
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2020/11/07 02:42
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